バンコクのナイトライフの中で、最もおしゃれで、かつ最も複雑な文化がメンバーシップクラブです。トンロー(Thonglor)とエカマイ(Ekkamai)一帯に密集しているこれらのクラブは、外見は華やかですが、システムを知らないと想像以上にお金がかかることがあります。行く前にぜひ読んでおいてください。

メンバーシップクラブって何?
バンコクのメンバーシップクラブは**ボトルメンバーシップ(Bottle Membership)**というシステムで運営されています。一回限りの入場ではなく、あらかじめメンバーシップを購入した人たちが楽しむスタイルです。
基本的なメンバーシップ構造
- メンバーシップ費用:約20,000 THB(約100,000円)(ウイスキー12本分、有効期間1年)
- ジョニーウォーカー・ブラック、バランタイン17年などブレンデッドウイスキーが中心
- 1年以内に12本を消費すればOKという仕組みです
一見リーズナブルに聞こえますよね? でも、ここからが隠れたコストの始まりです。
隠れたコスト:本当の請求書
メンバーシップ費用以外に、実際にかかるお金がけっこうあります。
1. ミキサー&アイス代(Mixer / Ice Charge)
ウイスキーのボトル代はメンバーシップに含まれていますが、ソーダ水、ジュース、氷は別料金です。テーブル1回のセットアップで数百バーツから1,000 THB以上かかることもあります。
2. VIPルームチャージ
VIPエリアやルームを使うと、2,000〜5,000 THB(約10,000〜25,000円)の追加料金がかかります。落ち着いた空間が欲しい場合は、含まれているかどうか事前に確認してください。
3. サービスチャージ+VAT
請求書にはサービスチャージ10%+VAT 7%が加算されます。思った以上に大きな金額になりますよ。
4. PR費用
これが一番複雑な部分です。以下で詳しく説明しますね。
PRシステムとは?
バンコクのクラブで「PR」とはPublic Relationsの略で、クラブでお客さんを呼び込み、場の雰囲気を盛り上げる役割をする人たちのことです。主にきれいな女性がこの役割を担っています。
PRシステムには2つのタイプがあります:
スタート(Start) — 予約段階
- PRを通じて予約すると、「予約料」という名目でPR用ドリンク3〜5杯分をおごる必要があります
- 1杯300〜500 THBなので、予約だけで1,000〜2,500 THB(約5,000〜12,500円)が基本的にかかるわけです
ラン(Run) — クラブ内部で
- クラブ内でPRがテーブルに合流すると、40〜60分ごとに時間単位で費用が請求されます
- 時間が経っても何も言われないまま請求書に加算されていくケースが多いです
重要なヒント:どれくらい時間が経ったか、**ママサン(Mamasan)**に定期的に確認してもらうよう事前にお願いしておきましょう。ママサンはテーブルを管理するシニアスタッフのことです。
ドレスコード
メンバーシップクラブには入場基準があります。**スマートカジュアル(Smart Casual)**程度であればほとんど問題ありません。
入場不可:
- ビーチサンダル(flip-flops)
- タンクトップ(tank tops)
- ハーフパンツ(一部のクラブ)
バンコクは暑いのは分かっていますが、クラブに行くなら長ズボン+きれいめのシャツくらいは用意しましょう。

クラブ利用前チェックリスト
- メンバーシップボトルの残数を確認
- VIPルーム込みかどうか事前に交渉
- ミキサー/アイス代を確認
- PR合流時に時間カウント開始の案内を受ける
- ママサンに時間チェックをお願いする
- ドレスコードを確認してから入場
総コストシミュレーション(例)
| 項目 | 想定費用 |
|---|---|
| メンバーシップ(12本/1年) | 20,000 THB |
| 来店ごとのミキサー&アイス | 1,000〜2,000 THB |
| VIPルームチャージ | 2,000〜5,000 THB |
| PRスタート費用 | 1,000〜2,500 THB |
| PRラン(2時間目安) | 3,000〜5,000 THB |
| サービスチャージ+VAT | 上記合計の約17% |
1回の来店で現場の費用だけで7,000〜15,000 THB(約35,000〜75,000円)以上になることも珍しくありません。
バンコクのメンバーシップクラブは雰囲気も良くて楽しいですが、システムを知らないと予想以上にお金がかかる可能性があります。事前に理解しておけば、もっと楽しくスマートに遊べますよ。
バンコクの夜遊び全体が気になるならバンコク・ナイトライフ101でソーピー/ヌル/BJバーの3タイプをチェックしてみてください。チップのエチケットはタイのチップ文化まとめを参考に。ホテルのジョイナーフィーが心配ならジョイナーフィー・ガイドを事前に読んでおきましょう。


